「転職したい!」
「絶対に転職してやる!」
休み明けの月曜日に出勤して、こう思うことはありませんか?
何度も「転職」を思うけれど、未だに具体的に動いてない。
でも、同僚の中には知らない間に転職先を決めて
「お世話になりました。ありがとうございました!」
と、颯爽と転職していった奴もいる。
どうしてこのような違いが生まれるのかご存じでしょうか。
この違いを生み出すのは
- 仕事量
- 人脈
- 知識
こんなことだと思いますか?
実は、こういうことが大きな違いを生み出しているのではありません。
転職を考え、知らない間に転職先を決め、颯爽と退職していった同僚は、あなたが気づいていないところで「準備」をしていただけなのです。
たったこれだけの違いで、颯爽と転職する人、月曜日が来る度に「やめよう」と思い続けるだけの人が生まれるのです。
そこで今回は、転職の準備についてお話していきます。
1: 転職準備の重要性とタイミング

転職は考えているだけでは、前に進みにくいものです。
前に進まない理由としては
- 仕事をしているから時間がない
- 残業が多いからできない
- 休日は疲れてそんな気にならない
これは転職を考えても挫折するパターンですね。
そして、そのまま「いつか辞めてやめる」と思いながら、ズルズルと居続けてしまう。
気がつくと、先に転職した同僚は毎日楽しく仕事をしている。
でも、自分は・・・。
転職は勢いでするものではありません。
まず「準備」を行う必要があります。
準備のポイントは次の章でお話するとして、ここで覚えておいていただきたいのは「期間」です。
(1)期間のスケジューリングが明暗を分ける
どんなプロジェクトでも「スケジュール」は大切です。
いつまでに何をするのか。
その結果を評価し、前に進むのか、それとも改善してから進むのか。
最終調整はいつ頃で、納品はいつ、どんな状態ならOKなのか。
あなたの仕事でも、このようなスケジュールが組まれていると思います。
そう、あなたの転職もこれと同じで、転職という最終目的に向かって
- いつ
- 誰が
- 何を
- どうするのか
役割や達成しておくことを明確にし、それぞれのタイムリミットを決め、スケジュールを準備することが重要なのです。
(2)転職に必要な期間は?
転職に必要な期間は、最短で3ヶ月。
長くて半年と言われています。
そして、それぞれ具体的な転職活動に入る前に、1~2ヶ月間を準備期間とするのが、焦らないスケジューリングです。
転職活動は長期化させたくありません。
ですからスケジュールを明確にしておくことで、長期化した場合は、一度転職活動を辞め、考え直すということもできます。
もしスケジュールがなかったら、ダラダラと1年くらい転職活動を続け、疲れた結果、自分のパフォーマンスが発揮できないところへ転職。
そんな残念なことも起こりえます。
ですから、まずは1~2ヶ月間を準備期間として用意してみましょう。
(3)転職活動をするタイミング
このタイミングとは、こういうことです。
- 在職中に活動を行う
- 退職してから活動を行う
どちらにもメリット・デメリットがあります。
しかし、スケジュールには大きな影響を与えます。
■在職中に活動する場合
- 収入面の安定
- 健康保険や社会保険の引継が簡単
このようなメリットがあります。
デメリットとしては
- 転職先から内定をもらっても、在職先での引継があるので入社まで最短でも1ヶ月はかかる
- 転職活動の時間を作るのが大変
■退職してから活動する場合
- 転職活動にかける時間がある
- 内定をもらうと、明くる日からでも出社できる
このようなメリットがあります。
デメリットは
- 収入面が不安定
- 転職活動が長期化すると、選考で不利になることもある
(4)準備の重要性
準備には「時間」が必要になります。
だから、在職中の転職活動は簡単ではありません。
しかし、転職を考えた場合におすすめなのは「在職中」に転職活動を行い、内定をもらってから退職する。
次に行く先を決めてから、というのが理想です。
確かに在職中の転職活動は「時間」の制限を受けます。
しかし、あなたの同僚はどうでしたか?
限られた時間を有効に活用し、転職活動を行うためには、準備を行い、スケジュールを明確にしておくことなのです。
2: 転職の準備のポイント

それでは、転職活動の準備でやっておきたいポイントをお話します。
まずは準備ですから、応募先を探すことではありません。
ここを忘れて、いきなり応募先を探す人もいますが、ちょっと待ってください。
(1)転職の目的を明確にする
あなたは「なぜ」転職したいのでしょうか?
仕事がおもしろくないから?
上司がきびしいから?
休みがないから?
「なぜ」を2~3回繰り返して質問してみてください。
「なぜ」仕事がおもしろくないのか?→自分のやりたい仕事ではないから
→「なぜ」その仕事がやりたくないのか?→営業よりもマネージメントをやりたいから?
→「なぜ」マネージメントをやりたいのか?→仕事の全体が見えているから
このように「なぜ」を繰り返すことで、転職の目的がはっきりとしてきます。
(2)理想の将来
あなたは転職して「どんな理想の将来」を手に入れたいですか?
- 毎日9時~5時で帰りたい
- やりがいのある仕事を任されたい
- 営業部長になりたい
どんなことでも構いません。
転職した先で、あなたがなりたい理想像を明確にしておきましょう。
もし理想の将来が描けないのなら、本当は転職しなくて良いかもしれません。
(3)スケジュール
ここでスケジュールを行います。
このスケジュールは、絶対に守るべきもの、というよりは転職活動を長期化させないためのものと考えてください。
理由のあるリスケはOKですから、まずはざっくりとスケジュールを作りましょう。
1度で完成するとは思わないでください。
2度、3度と書き直していくうちに、現実味のあるスケジュールになっていきます。
いつごろに転職が完了しているのか。
なら、いつごろ内定をもらうのか。
内定をもらうためには、いつごろ面接を受けるのか。
面接を受けるためには、いつごろ応募すればいいのか。
応募するためには、いつまでに自己分析を終わらせておくのがいいか。
転職に足りない資格を取得することは可能か。
いつから勉強を始めればいいのか。
どんどんと細かくスケジュールを作っていってください。
(4)自己分析を行う
スケジュールが作れたら、まずは自己分析を行いましょう。
自己分析を行うことで、
- 強み
- 弱み
- 転職したい業種
- できること
- 転職先で役立つこと
こんなことが見つかります。
自己分析についての詳しいことは
「元人事担当者が語る、転職成功の秘訣。自己分析のやり方と注意点」
「転職の自己分析。失敗しないためのセルフブランディングの秘密」
「転職活動の自己分析。強みと弱みを知る意味とメリット、そして見つけ方」
をご覧ください。
(5)情報を集める
さて、ここで始めて応募先の情報を集めます。
希望の業種。
希望の職種。
会社がほしいと思っているニーズ。
情報収集は、履歴書や職務経歴書を作るとき、面接のときになくてはならないものです。
ネットを活用してもいいでしょう。
転職のプロを利用するのもいいですね。
大都市圏なら「転職フェア」などが催されていれば参加してみましょう。
3: 在職中に転職活動するポイント

在職中に転職活動する場合、気をつけておきたいのは、現在勤めている会社にバレないことです。
もちろん、あなたから同僚へ言ってはいけません。
これは組織の士気に影響しますから、上層部がもっとも嫌うことです。
(1)転職情報を見ない
転職情報は完全にプライベートな空間でだけ見るようにしましょう。
会社のパソコンで閲覧するのはNGです。
監査部門があれば、あなたのパソコンの検索履歴が残っていますから、すぐにバレます。
また、同僚や上司が後ろを通ったとき、転職関係の情報が表示されているのは、よろしくありません。
会社の中で、スマホを使って見るときも、近くに人がいないことを確認しましょう。
このようなことを考えると、転職関係の情報は家で見るのが安心です。
(2)転職エージェントを活用する
自分一人で転職活動を行うのは大変です。
自己分析を行い、応募先を探し、応募して面接の時間を調整して、、、。
だからこそ、転職活動をスムーズに進めて終わりたいのなら、転職のプロを活用しましょう。
転職エージェントを活用すると
- 自己分析にプロの視点と助言が入る
- 応募先の情報をあなたに代わって集めてくれる
- 応募、面接の時間調整などを行ってくれる
当然、気が利くプロの転職アドバイザーなら、あなたの就業時間内に連絡を入れてなんてこないでしょう。
バレずに、スムーズに、転職活動を行える方法です。
(3)転職活動の時間を確保する
これが一番簡単ではありません。
自己分析、情報収集、面接。
どれも時間が必要なことです。
特に面接は、相手との約束ですから、突然の残業が入っても破るわけにはいきません。
ですから前もって「有給休暇」の上手な活用をスケジュールしておきましょう。
また、繁忙期に面接など、相手のある約束は入れないようにするのもポイントです。
4: まとめ
転職は「やるぞ!」と考えるのは簡単です。
しかし、実際に転職活動を行うと、、、想像以上に時間がなかった。
そんな人も多いです。
最悪なのは、転職活動が長期化することで疲れ、モチベーションが下がり、今と変わらない会社へ転職してしまうケースです。
「これなら転職なんてしなければ・・・」
そんな思いをしないためにも、転職には準備が必要だということを覚えておいてください。
そして、転職のプロを上手に活用してください。
これは貴重な時間を節約する、もっとも優れた方法だと言えます。
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