あなたはどんな風に仕事をしたいでしょうか?
自分らしく、活き活きと、充実した仕事ができたらいいですよね。
そして仕事で高い成果を継続的に生み出し、結果として報酬のアップや昇進などに結びついたらこんなに良いことはないと思うのですがいかがでしょうか?
あなたの仕事の幅が徐々に広がり、自力でできることが増えて成長を実感し、責任ある仕事も任せられるようになる。
そして、誰かの役に立ち、喜ばれたり、感謝されたりするようになったら本当にうれしいですよね。
でもどうしたらこんな仕事をすることができるようになるのでしょうか。
一部の秀でた人にしかこんな仕事はできないような気がしますよね。
でも、そんなことはないんです。
クライアントや上司など自分が役に立ちたいと思う相手が本当に期待していることに応える仕事をしようと意識するだけでいいのです。
では、相手の期待に応える仕事をしようとした場合、まず何が大事なのでしょうか。
それは、あなたが仕事をする「本当の意味」は何なのか、「仕事の本質的な仕組み」とは何かということを、まず知ることです。
相手の期待に応える仕事をするために、この2つのことについて考えていきたいと思います。
1.仕事をする本当の意味
私たちはどうして仕事をするのでしょうか?
当然生きていくために、衣食住を満たすために、お金が必要になります。
仕事をする意味として、お金を得ることはとても大事なことですし、絶対に必要なことですよね。
ただ人は、仕事を生きていくためのお金を稼ぐ手段とだけ考えているかというと、どうもそうでは無いようです。
お金を稼ぐということ以外に仕事から得たいものがあり、そのために働くことに大きな意味を見出している場合が多いと思います。
あなたは仕事をすることによって何が得られたらうれしいでしょうか?
そして、仕事から何が得られたら人生がより充実するでしょうか?
研修やワークショップなどでこうした質問をよくさせてもらいますが、次のような答えが返ってきます。
・安心感
・安定
・仲間
・楽しさ
・会社や同僚からの評価
・昇進
・達成感
・信頼されること
・やりがい
・成長している実感
・感謝
・お客様や社会への貢献
自己防衛的なことから精神的なことまでさまざまですが、こうしたことが得られる仕事ができたら、どんなに人生は充実し、幸福感に満たされることでしょうか。
ではこうした私たちが仕事をすることによって得たいことを得るためには、どうしたらよいでしょうか。
それを考えるために、次に仕事の本質的な仕組みについて考えてみたいと思います。
2.仕事の本質的な仕組み
仕事の本質的な仕組みについては、私は次のように考えています。
「仕事とは、相手の本当の願いを叶えるために、できる限りの価値を提供し、相手に満足しもらえたら、お金を伴った本当の感謝が返ってくる循環」
たとえば、あなたがあるメーカーに勤めているとして、あなたのお客様が自社工場の生産を自動化したいと考えているとします。
それに対してあなたはお客様が望む最適なシステムを提案して、問題なく稼働し、当初考えていたような効果が十分に出たとすると、お客様は満足し、感謝とともにお金を支払ってくれます。
そして、また発注してくれるということがあるかもしれませんし、そのお客様から評判を聞いた別のお客様から注文があり、仕事やビジネスが新たに生まれ、発展していくという、あなたも、お客様も、あなたの会社も、他のお客様もすべての人が喜び、豊かになっていく循環が生まれます。
これが、仕事の本質的な仕組みです。
でも、もしあなたが提供したシステムが不十分で、何か問題が発生した場合は、お客様は満足せず、当然感謝はしませんし、それどころか代金の値引きを要求してくるかもしれませんし、二度と発注してくれないということになる可能性が高いでしょう。
そしてその悪い評判を聞いて、自動化システムを提供している自社の売上がどんどん下がっていくという悪循環に陥る場合もあります。
またあなたの上司が、あなたに新規のお客様を開拓して、今期は新製品で3000万円の売上を上げて欲しいと願っていたとします。
あなたは努力して新規のお客様を開拓し、新製品を3600万円売り上げたとします。そうすると上司は「よくやってくれた」と満足して、あなたに大変良い評価を与えて、会社もそれを認めてあなたの給料を上げたり、昇進させたりするかもしれません。
要するに、役に立ちたいと思っている相手の願いを叶えようとして、できる限りのことをしようとしたか、不十分な価値提供で終わってしまったかで、皆が喜び豊かになる好循環に向かうか、皆がイヤな思いをして発展が無い悪循環に向かうかを決めてしまうのです。
そして、相手の願いを叶えるために、できる限りの価値提供をしようと最善を尽くすと、良い結果が得られますし、先ほど検討した仕事から得たいと思っている次のことのほとんどを手に入れることができるのです。
・安心感
・安定
・仲間
・楽しさ
・会社や同僚からの評価
・昇進
・達成感
・信頼されること
・やりがい
・成長している実感
・感謝
・お客様や社会への貢献
仕事って、本当によくできた仕組みだと思いませんか?
相手が願っていることを叶えるために、できる限りの価値を提供しようと思って仕事をすると、あなたは経済的にも精神的にも素晴らしい豊かさを手に入れることができるということです。
でもそうではなく、なるべく手をかけずにいい加減な価値を提供すると、お客様も喜ばないし、自分自身もどこかで満足できないし、仕事として、会社のビジネスとして良い結果につながらない、だから売上も伸びない、あるいは低下していくということになります。
極端に言えば一方は好循環のスパイラル、もう一方は悪循環のスパイラルと言ってもいいかもしれませんね。
ポイントは、相手の願いをしっかりと捉えることができるかということと、その願いを叶えるために、今の自分ができる最大限の価値を提供しようと本気で行動できるかということです。
まとめ
仕事は、自分が役に立ちたいと思っている相手が本当に願っていることを叶えるために、できる限りのことを本気でしようと思うと、本当に多くの物質的な喜びや精神的な喜びを得ることができる循環です。
多くの人がメリットを得て、喜びが広がり、皆豊かになり、社会の発展に貢献することになります。
すべての仕事に大きな意味があるのです。
それも本気で取り組めばということです。
次回は相手の「本当の願い」とは何か、相手の「本当の願い」を知るためにはどうしたいら良いのかということをお伝えしたいと思います。
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