㈱シンフォニック・バリューズの仕事に関する独自調査第3弾です。
今回は、20歳代、30歳代の社会人を対象に、「今、仕事で一番つらいこと」と「仕事に前向きに取り組むための工夫」について聞いてみました。
調査結果をレポートします。
≪調査概要≫
アンケート対象者:20~30代の社会人
回答者数:20代176名、30代473名
実施期間:2017年10月1日~10月19日
回答方式:記述式
質問1:今、仕事で一番つらいことは何ですか?
質問1で、今仕事で一番つらいことは何かをお聞きしました。
20代、30代の方の回答は下記のとおりです。
【つらいこと(20代)】
- 人間関係 44%
- 労働環境の悪さ(労働時間、休み、勤務形態など) 15%
- 給料が少ない 11%
- 身体的なつらさ(立ち仕事、デスクワーク、疲れやすさ、ストレスなど) 9%
- 生きること・働くこと自体 8%
- やりがいが持てない、モチベーションが低い 3%
- 能力不足 2%
- 仕事がない(ヒマ) 2%
- 仕事が合わない 2%
- 評価が妥当ではない 1%
【つらいこと(30代)】
- 人間関係 33%
- 身体的なつらさ(立ち仕事、デスクワーク、疲れやすさ、ストレスなど) 21%
- 労働環境の悪さ(労働時間、休み、勤務形態など) 20%
- 業績プレッシャー 7%
- 給料が少ない 7%
- 生きること・働くこと自体 3%
- 能力不足 3%
- やりがいが持てない、モチベーションが低い 3%
- 仕事がない(ヒマ) 3%
- 仕事が合わない 1%
20代の方も、30代の方も仕事で一番つらいことは「人間関係」。
仕事をする上で、上司、同僚、取引先やお客様とのコミュニケーションは避けて通れません。
相手のあることですので、誤解や行き違いも生じやすいので、やはり人間関係は一番つらさを感じるようです。
そして特徴的なのは、20代の方が30代よりも人間関係をつらいと感じる割合が高いということです。
若いと立場が弱いこともあるかもしれませんし、敏感に感じてしまい傷つきやすいということもあるかもしれませんね。
そして「人間関係」の次につらいと感じているのは、「労働環境の悪さ」ということです。
これは、労働時間が長かったり、休日出勤が多かったり、ストレスがかかる勤務形態だったり、長時間労働または過重労働が主な理由です。20代の2番目、30代の3番目に多い回答です。
やはり余裕がなく、クリエイティブに働けないほどの長時間労働は、しっかりと法律で規制すべきだと思いますし、経営者もどうしたら社員が最大限の創造性を発揮できるかという観点で経営をして欲しいなと思います。
この質問1の回答は20代と30代でもおおむね傾向は一致していますが、唯一大きな違いが出たのは、20代では少数派でしたが、30代では業績プレッシャーが上位に来ているという点です。
やはり、年次が上がるにつれて、業績への貢献を強く求められるようになるということでしょう。
質問2:仕事に前向きに取り組めるように、工夫していることがあれば教えてください。
質問2では、もちろん仕事をする上ではつらいこともありますが、仕事に前向きに取り組むために工夫していることは何かを聞きました。
回答は下記のとおりです。
【工夫していること(20代)】
- 趣味などプライベートを充実させる 12%
- ポジティブにものごとを考える 12%
- 気分転換(運動や音楽など) 11%
- 気にしない、あまり深く考えない 10%
- 休養や休憩をとる 8%
- 楽しむ 7%
- 好きなことやご褒美を考える 6%
- 「がんばる」と気持ちを奮い立たせる 5%
- なるべく笑顔でいる 4%
- 根気よく丁寧にやる 4%
【工夫していること(30代)】
- 休養や休憩をとる 17%
- 気分転換(運動や音楽など) 15%
- 好きなことやご褒美を考える 9%
- 気にしない、あまり深く考えない 8%
- 趣味などプライベートを充実させる 7%
- 「がんばる」と気持ちを奮い立たせる 6%
- なるべく笑顔でいる 5%
- 効率よく仕事をする 5%
- ポジティブにものごとを考える 4%
- 根気よく丁寧にやる 3%
仕事に前向きになるために工夫していることの上位5位までは、20代も30代も順番は違ってもほぼ同じ回答です。
ただ20代はプライベートを充実させることによって、仕事へのモチベーションにしようとする傾向が強く、30代は身体をしっかり休ませて回復させることによって、仕事へ向かう気持ちを高めようとしています。
気持ちを奮い立たせる、なるべく明るく振舞う、効率を考える、根気よく丁寧にやるなど仕事そのものへの向かい方を工夫するという回答は少数派でした。
極めて少ない回答でしたが、先回りして仕事をするようにする、クリエイティブな仕事を心がける、事前準備をしっかりする、相談できる相手を増やすなど一歩踏み込んだ仕事をすることで、気持ちを高めようとする工夫は面白いなと思いました。
まとめ
今回の調査の「仕事に前向きに取り組むための工夫」の中で、「気にしない、あまり深く考えない」という回答が割と上位に来ていて、最初はかなり消極的な対応だなと思いましたが、人間関係につらさを感じている人の多くがこの回答をしていることがわかりました。
人間関係のストレスは、理由がよくわからないこともありますし、機械的に解決できるものでもありませんので、少し自分から離して客観視することはとても必要なことです。
その上で自分は人とどうかかわっていきたいのかを考え、やっぱりなるべく良好な関係をつくりたいなと思ったら、少し信頼関係を強める努力をしてみてください。
嫌いな人や苦手な人と信頼関係を結ぶというととても無理だと思ってしまいますが、基本は相手がどうであれ、相手を尊重するという姿勢を持ち続けることです。
あまり無理をする必要はないと思いますが、人は人に対してそうであって欲しいなと思います。
人を尊重する基本は、相手に関心を持ち、どんな思いを持っているのか理解しようとすることです。
理解する必要はありません。理解しようとする姿勢があればよいと言われています。
少し距離を置いて、できる範囲でやってみてはいかがでしょうか?
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