あなたは充実した人生を送りたいと思いますか?
多くの人が、お金があるとかないとか、成功するとかしないとかと言うよりも、何か満たされた、貴重な時間が流れる人生を送りたいと思っているのではないでしょうか。
それを一言でいうと「充実した人生」ということになるのではないかと思います。
ではどうしたら充実した人生を手に入れることができるのでしょうか?
人は人とかかわっていく社会的な生き物です。
人に関わっていって初めて成立する仕事で充実感を得ることによって、人生でも充実感を感じるようになるようです。
仕事と人生は密接に関係しているのですね。
では、充実した仕事をするためにはどうしたらよいのでしょうか?
結論から先に申し上げると、「質の高い試行錯誤」が常にできるようになり、自分が望む結果(ビジョン)を実現できるようになることです。
この「質の高い試行錯誤」とは、あなたが持続的に成果を上げたり、成功したりするとともに、自分自身の成長を同時に実現する、無理がない基本姿勢です。
まずは、この「質の高い試行錯誤」とは何なのかから始めましょう。
目次
1.「質の高い試行錯誤」とは何か?
「試行錯誤」
トライアンドエラーと言い換えても良いと思いますが、要するに、あることを実現するために、こうしたらいいんじゃないかと思ったことを、やってみて、うまく行けばそれを強めて、うまくいかなければ別の方法を考えて実行してみる。
イメージしている結果を実現するまで、それを繰り返していくことです。
たとえば、テニス部の中で一番うまい選手になりたいと思った場合、部活での練習の中で自分なりにもっとここを強化した方がいいんじゃないかと思ったことや部活が終わった後一人でこんな練習を付け加えるといいんじゃないかと思ったことを実行してみて、効果があれば続け、どうも効果が出ないと言ことであれば別の工夫を考えて実行してみて、自分がイメージしているプレーができるようになるまで、こうしたらいいんじゃないか、やってみる、学んだことを次に活かすということを繰り返すことです。
この試行錯誤のスピードと量が増えれば、短期間で技術が上がって、効果が早く表れるということになります。
ただ、質の高い試行錯誤の「質の高い」というのはどう考えればいいのでしょうか。
ただ現実的に試行錯誤を重ねればよいということではなく、試行錯誤をする先に自分が望む結果(ビジョン)があるということです。
自分が望む結果(ビジョン)とは、たとえば先ほどのテニスの例でいえば、ただ単にうまくなりたいということではなく、有名な〇〇選手のような強い選手になりたいとか、いつかウインブルドンで優勝したいなどの心からの「なりたい自分」や「本当に実現したいこと」です。
高い目標や夢ということではなくて、今の自分が本当に望んでいることの最高点ということです。
この自分が望む姿(ビジョン)があることによって、試行錯誤に一貫性が出てきますし、どちらかというと退屈になってしまう試行錯誤をとても大事なものとして続けることができるようになります。
心からの目的や想いがあることによって、地道な試行錯誤をスピード早く、大量に行うことができるので、結果に結びつきやすくなります。
「継続は力なり」で、その継続を引き出すのが自分が望む結果(ビジョン)です。
「質の高い試行錯誤」をすることによって、自分が望む結果(ビジョン)が徐々に実現していくとこんなに充実することはありません。
今までできなかったことがうまくできるようになり、結果が出てくるのですから。
この「試行錯誤」を仕事上で再現性高く継続できるようにフレームワークにしたのが、「PDCLサイクル」です。
2.「質の高い試行錯誤」をするための最強のフレームワーク『PDCLサイクル』
PDCLサイクルとは、自分で決めて(Plan)→実行して(Do)→結果を振り返り(Check)→気づき・学びを得て(Learning)→次に活かす(Plan)のサイクルです。
このサイクルを繰り返していると、スパイラル状に仕事の質が高まり、仕事で成果が出やすくなります。
一般的にはPDCAサイクルと呼ばれていますが、自分がとった行動や結果から気づいたり、学んだりする経験学習の要素を重視して、PDCLサイクルと呼んでいますし、その方がスムースに理解できると思います。
先ほども述べましたが、自分の成長と成功を同時に実現していく地上最強ともいえるフレームワークです。
最近PDCAサイクルに関するビジネス本が次々に出版されていますが、それだけ「試行錯誤」をすることが大事であることと、それが実際にはなかなかできないことを示しています。
PDCAサイクルのことは知っていても、なかなか実際には利用できていない人が大半ですよね。
会社の中で高い業績を上げ続けている人や世の中で成功している人は、「質の高い試行錯誤」=PDCLサイクルを回すことを実践している人たちです。
これは、誰でも納得できるのではないかと思います。
自分が望む姿(ビジョン)を意識した上で、自分が決めたことを実行し、結果を振り返って、そこから学んだことを次にしっかり活かせば、仕事の質が上がっていって、成果がでるということは。
別に難しいことではありませんが、実際にはPDCLサイクルをしっかりと回して成果に繋げている人は少ないです。
自分が望む姿(ビジョン)を軸にしながら発想し、PDCLサイクルが曲がりなりにも回せるようになると、優れた成果を上げ続ける一流のビジネスパーソンへの軌道に乗ることができます。
そうすると、あなたの仕事はとても充実したものになり、人生もより充実したものに変化するはずです。
それでは、どうやったら「PDCLサイクル」をうまく回すことができるか、その具体的な方法を見ていきましょう。
3.『PDCAサイクル』を回すための手順
①目標を小さな目標に分解し、自分が登れる階段を作る
自分が望む結果(ビジョン)=「なりたい自分」や「本当に実現したいこと」を意識しながら、まず1年後にどうなっていたいか、何を実現していたいかという目標を立てます。
脳はまず大きいものを認識してから、その後だんだんと小さいものを認識していくようにできているそうです。
ですから、大きな目標を次の手順で小さくしていきます。
①1年の目標を達成するために今月何をやるかを決めます(今月の目標)
②今月の目標を達成するために今週何をやるかを決めます(今週の目標)
③この今月の目標と今週の目標を意識しながら、今日何をやるかを決めます(今日の目標)
どんなに大きく、どんなに難易度が高い目標であっても、分解して一つ一つは達成できる階段にすると、必ず登りきることができて目標を達成できると言われています。
自分が望む結果を意識しながら、長期の目標を分解して、今日やることと自分が望む結果(ビジョン)がつながっていることがとても大事です。
②適切な目標設定の方法
では目標はどのように設定したらよいでしょうか?
よく言われることですが、SMARTで設定すると実現性が高くなります。
S-Specific 具体的であること
M-Measurable 測定可能であること
A―Achievable 達成可能であること
R-Relevant 関係性があること
T-Time-bound 期限があること
いってみれば、抽象的で達成したかしなかったかがわからないような目標ではなく、何を、どれくらい、どのように、いつまでにやるかということをできるだけ数字を使いながら設定します。
そしてその目標は、相手任せであったり、状況次第で達成できる目標ではなく、自分の行動や働きかけによって達成できるものとします。
③日々の仕事でPDCLサイクルを回す
目標を、日々やることまでブレークダウンできたら、それらを実行して、その実行したことを振り返り、自分の経験や行動の結果から学ぶ、PDCLサイクルをしっかり回しましょう。
頭の中でPDCLサイクルを回すのは難しいので(中には無意識にやっている人もいますが)、ノートに書く、エクセルで見える化するなどの工夫してください。
私は、エクセルで管理しています。
基本は、1か月の目標と1週間の目標を記入できるようになっていて、日々やることを前日の夜と当日の朝に決めます。
1日にやることは、だれだれにメールを出すという細かいものも含めて重要な項目が15ぐらいになることもあります。
それぞれの項目の達成状況を完成度も含めて評価しています。
今日にやろうと決めたことはその日に完了することにしていますが、どうしてもできなかった場合は翌日に回すこともあります。
そしてその日の仕事をとおして、気づいたことや学んだことを記録します。
これをエクセルで管理するようになって、仕事を完了するスピードが格段に上がりました。
その日に終わらせたいことは、何でもTO DO リストにあげてしまうのがコツです。
やはりやるべきことを言葉として形にすると、脳はそれを完了しようとするみたいです。
ぜひ、自分なりにPDCLサイクルがしっかり回るように工夫してみてください。
完了した仕事が明確になっていくので、充実感が非常に高まります。
まとめ
人生を充実させるためには、仕事を充実させる必要があります。
仕事を充実させるためには、自分が望む結果(ビジョン)を実現するための目標を設定し、それをブレークダウンし、日々の目標に落とし込みます。
そして、あなたが決めた日々やることについて、PDCLサイクルをしっかり回してください。
自分の成長と成果を同時に実現でき、生き生きと充実した仕事ができるようになります。
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