あなたはどんな生き方をしたいでしょうか?
かなり哲学的な問いで、何となくイヤだなと感じる方もいるかもしれませんが、やはりとても大事な問いだと思っています。
楽しい人生、笑顔があふれる人生、堂々と生きる人生、ワクワクする人生、満ち足りた人生、輝いている人生、挑み続ける人生などポジティブにイメージする人生もあると思いますが、プライベートを充実させた人生、そこそこの人生、あまり夢のようなものは持たない人生などをイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
私が企業の組織力強化ということで、若手社員の成長支援、マネージャーのリーダーシップ強化、人事制度づくりや経営者のコーチングなどをお手伝いさせていただくときは、その対象となる方や担当者の方に、まず最初に全部で4時間ほどの教育プログラムを受けてもらっています。
自分を最大限に活かし、自分で自分をリードできることを目的とした内容で、仕事をする意味、仕事の本質、正解のない世界で結果を出すこと、二つの心などのお話をさせていただいた上で、心の底からこうありたいと思う自分自身のあり方や生き方を明確にしてもらっています。
心の底からこうありたいと思う自分自身のあり方や生き方を、自分らしいキーワードで表現したものを「人生理念」と呼んでいます。
企業が世の中に対してこんな風に働きかけたい、こうありたいという姿勢を示したものを「企業理念」と言いますが、それと同じで、人がこうありたい・こんな生き方をしたいと心の底から願っていることを「人生理念」と言います。
「人生理念」は、人が安定的に、パワフルに生きていくための軸となる、もっとも大事なものと言ってよいと思います。
この「人生理念」を明確にするということを最初にやらせていただきますが、最近この人生理念でよく出てくるキーワードがあります。
それがテーマにも書きました、「自由」というキーワードです。
「自由に」とか「自由に生きる」などの表現が多いのですが、「自由」という言葉を使わなくても、「思ったままに」などの表現の場合もあります。
「ああ、皆さん自由にいきたいんだな、それを強く望んでいるんだなぁ」と感じます。
でもある意味「自由に生きる」という願いは、誰もが思っている人間の根源的な願いだと言えるかもしれませんね。
●「自由に生きる」ってどうゆうこと?
それでは、「自由に生きる」とはどういう生き方のことをいうのでしょうか?
気ままにやりたいことをやるということとは少し違うように思います。
お金や権力などどんな手を使ってでも自分の思いのままに振舞うことが「自由に生きる」ということかというとそれもやはり違うでしょう。
本当の意味で「自由に生きる」とは、自分が心の奥底で本当にやりたいと思っていることを、誰にも気兼ねすることなく、そのままできるということだと思います。
やりたいことをやると言っても、人に迷惑をかけるようなやり方は、「自由に生きる」とは言えないでしょう。
自由にやりたいことをやっていくためには、周りと調和しながらものごとを進めていくことが必要です。
それが「自由」には「責任」が伴うとよく言われるゆえんだと思いますが、責任という言葉を使うと少し重くなってしまうので、「自由に生きる」とは「周りとしっかり調和しながら、自分のやりたいことを素直にやること」だと言えると思います。
ですから、自由に生きるためには相当な配慮と周到さが必要になってきます。
本当に自分のやりたいことをやろうとすると、周りから信頼されて、多くの人の協力を得る必要がありますからね。
より謙虚で、丁寧な行動が必要になってきます。
やりたいことをやろうとすると、人間的にも成長していくことになるのですね。
本当にやりたいことをやろうとすることや夢を実現しようとすることは、自分を縛ってつらいことと思われがちですが、実は自分を解放し、自分を成長させる道だと言えます。
自分が心の底からやりたいことに向かう人が増えることを望んでいますし、多くの人が自分のやりたいことを素直にできるようにサポートできればと思っています。
「人生理念」を明確にして、「人生理念」を思い出しながらひらめいたり、思いついたりしたことをまずやってみるということから始めてみてはいかがでしょうか?
どんなに小さいことでも、自分が思いついたことを素直にやってみるという成功体験を重ねることで、「自由度」は上がっていきます。
Let’s try ! です。
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