転職を考えて始めたら、転職サイトや情報誌を見て
- 給与はいくらだろう?
- 福利厚生は?
- ボーナスはどれだけ?
などに目がいくと思います。
もし、あなたも今、転職を考え始めていて、このような情報だけを見ているのなら、転職は成功しないかもしれません。
転職をするということは、あなたに目標や目的があるはずです。
それも「お金」だけではなく、もっと自分を高めたいという目標や目的があると思います。
だってお金だけが理由なら、今の会社でも何とかなるでしょうから。
でも、あなたは敢えて「転職」という冒険を選ぼうとしています。
だったら、少しでも成功する確率が上がる方法を知っておきたいと思いませんか。
理想の未来にすばやく近づける方法を、知っておきたいと思いませんか。
多くの転職を考える人が知らない、転職を成功に導く情報整理と準備についてお話します。
1: 知っておきたい市場情報

ただ漠然と「転職しよう」と思い立って自己都合で会社を辞める。
辞めてから雇用保険の申請に行き、給付までの期間が長いので、ハローワークや転職サイトをウロウロして探す。
良さそうなところを見つけては申し込むが、履歴書と職務経歴書を送るだけで、面接へ進めない。
こんな人が多いです。
まず、こういう人たちは「今、どんな業界が転職に有利か」を見極めていません。
厚生労働省が発表する「雇用動向調査」を結果に、まずは一度目を通してみてください。
特に「産業別入職率・離職率」の情報を見ると、「売り」業界がわかります。
別にこれは「売り」業界を狙いましょうと言っているのではありません。
あなたが転職を狙っている業界が、どんな状態なのかを知ることが必要ですよ、と言っています。
「売り」業界と比較して、あなたが狙っている業界は、どのような入職率と離職率なのかを知る。
これは、後々必要となる「履歴書」「職務経歴書」「面接」への対応につながります。
競争率が高い業界なら、相応の対応を行わないと、あなたは自分をアピールできません。
「売り」業界なら、他の人よりもアピールできるポイントを探し、転職時点から有利なポジションを狙うことが必要です。
まずは、雇用に関する市場の動向を知り、あなたの転職がどれくらいの競争率なのかを、具体的な数字として知ることが大切です。
2: 仕事ができないと言われるタイプを知る

「仕事ができない」と言われるタイプがあります。
あなたはどんなタイプだと思いますか?
新卒で就活したときには、理屈でわかっていたかもしれませんが、働き出すと今の会社の社風に馴染んでしまい、わからなくなったまま「転職」活動を行う人もいます。
そして、知らないあいだに自分が「仕事ができない」タイプになっていることもありますから、もう一度見直してくださいね。
(1)コミュニケーション能力不足のタイプ
- 報・連・相ができない
- 相手の考え、立場を思いやった行動ができない
- 自分勝手に重要度を決めている
基本の基本ですが、大丈夫でしょうか?
(2)マネジメントが苦手なタイプ
- 仕事の優先順位がつけられない
- スケジュールが立てられない
- 納期の管理ができない
- 自分ができる仕事量がわからない
新人なら「仕方ない」で終わりますが、転職する人は「仕方ない」では終わりません。
(3)成長する気が低いタイプ
- 怒られないことが最優先
- 失敗するのがイヤ
- 自ら学ぶ姿勢が低い
転職を考えているあなたに限って、このタイプではないと思います。
しかし、社風で「怒られないことが最優先」というのは、身に染み着いていることもあります。
客観的に見つめてみてください。
「仕事ができない人」には共通点があります。
それは「自分自身の視点だけで物事を判断する」ということです。
これは、転職のときの「面接」でも顔を出す特性です。
面接官の意見を否定し、自分の考えを通そうとすることにもなりますから、普段から意識しておいてください。
3: 社会人としての基礎力を見直そう

社会人としての基礎力は、転職先でも求められます。
特に転職する場合、前の会社で「身についているはず」と考えられていますから、もし基礎力が身についていないと「ダメ」レッテルを貼られる可能性もゼロではありません。
ぜひ、社会人としての基礎力をもう一度確かめてみてください。
(1)積極的な力
失敗しても粘り強く取り組む力や、知らないことでも一歩踏み出せる力が必要です。
主体的に、まわりに働きかけ、実行する。
これらの力が必要です。
(2)自律的思考力
疑問を持ち、そして疑問を考え抜く力。
自ら課題を発見し、計画を行い、創造する力。
成功へのシナリオを自分で描き、課題を解決する力は転職先でも求められています。
(3)チーム力
目標に向けて協力する力は、組織では重要です。
自ら必要な情報を発信し、相手の話を聞き、柔軟に対応しながら、規律を守ってチームで働く力が必要です。
全体の状況を俯瞰的に把握したり、ストレスをコントロールする力も必要とされます。
このような社会人としての基礎力は、転職を成功させるために見直しておきましょう。
出来ているつもりでも、今の会社だけで通用するようになっているかもしれません。
転職先はあなたに「基礎力」は当然持っていると思っています。
自分で分析し、知っておくことで「長所」「短所」として正直に伝えることもできます。
4: 自己分析は成功への秘訣

自己分析は転職に必要です。
自己分析は次のことを「データ」として客観的に捉えるようにしましょう。
(1)趣味
興味や特技も入ります。
趣味での実績がもっとも分析しやすいですね。
その実績を出すまでに、どれくらい集中したのか。
また、特技でどんな実績があるのか。
その実績は、転職した先の仕事で活かせるか。
また、面接のときの「会話のきっかけ」になることもありますから、重要な部分です。
(2)価値観
人生観や職業観も含まれます。
- 仕事をする上での価値観。
- 職場での振る舞いや時間について価値観。
- 給与に対する価値観。
あなたにとっての「大切なもの」を表す基準ですし、大切にすることの優先順位でもあります。
何が正解ということはありません。
しかし、あなたの価値観を自分ではっきりと理解しておきましょう。
転職先の価値観と合わないのなら、せっかく転職しても失敗に終わります。
(3)仕事の価値観
これは、仕事とプライベートに対する、自分の欲求度合いを探ることです。
- プライベート優先
- 仕事優先
- 社会貢献が大事
- 自分の成長が大切
- 認められることが目標
これも正解はありません。
しかし、自分の仕事への価値観を知ることは、その価値観を満たしてくれる職業を選ぶ助けになります。
また、転職先は「仕事優先」の社風なのに、転職するあなたが「プライベート優先」なら、ギャップが大きすぎお互いが不幸な出会いになってしまします。
(4)現状を整理する
現実を見てみましょう。
- あなたの生活に必要な収入はいくらでしょうか?
- あなたの家族は、どんな状況ですか?
- 家族はあなたの転職に賛成してくれていますか?
転職先の収入では生活できないのなら、収入に合った転職先を選ぶか、生活の水準を変えるか、何らかの選択が必要になります。
(5)今の仕事の棚卸し
簡単なところから棚卸ししましょう。
- 今の会社の所属と職業、就業時間、休日
- 仕事の内容、これまでの仕事の成果、工夫したこと
- 仕事を通して得られたスキルや資格
そして、
- 仕事を通して感じる「強み」
ぜひ、棚卸しをやってください。
5: 転職活動を有利にする方法

転職活動を無計画に行っても有利に運びません。
先にスケジュールを立てることが必要です。
転職活動の期間を設定し、情報の分析や自己分析などをいつまでに行うか、明確に計画を立てていきましょう。
ダラダラとやっていると、時間だけが過ぎてしまって、転職する機会を失うこともあります。
また、計画がないと、転職という目標への達成度もわかりませんから、集中して転職活動を行うことが難しくなります。
まずは「転職」という目標へのアクションプランを作成し、プランに沿って一歩ずつ進めていくことが大切です。
6: まとめ
転職を考えるのは簡単です。
そして退職を宣言するのも簡単です。
しかし、転職先で成功するためには、それなりの準備があってこそ。
無計画に、思いつきで転職活動を行っても、今と変わらない会社を選んでしまうことにもなりかねません。
せっかく時間と労力を使って転職するのですから、あなたの理想の将来に近づける転職先と出会ってもらいたいと思います。
今回お話しましたように、転職を成功させるには情報と準備が必要です。
もし、自分一人では続かないし、それだけの情報を集めたり準備することが出来ないと感じられたら、キャリアコンサルタントなどに相談してみてください。
あなたが転職で必要としている情報を準備し準備を手伝ってくれます。
そして、あなたが理想とする転職が実現するまで、一緒に考え、協力して共に走り続けてくれることは間違いありません。
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