吊革を持って立つ通勤電車の中や、混みあったランチのお店。
家と職場だけの往復の道。
- 毎日何のために通勤しているのかわからない
- 仕事をしている理由がわからない
- ただ毎日同じことを繰り返しているだけで・・・
こんなことが、ふと頭をよぎること、あなたもあると思います。
実は、こんな悩みを持っているのは、あなただけではありません。
暮らしは豊かになったはずなのに、こういう悩みを持ったまま、仕事を続けている人が増えていっていると言われています。
そこで今回は、生きがいのある人生が見つからないと悩んでおられるあなたに、生きがいの見つけ方をお話したいと思います。
目次
1: 生きがいが必要な理由

人が働くのは「生活するため」という人もいます。
そしてもっと「収入を増やしたい」からという人もいるでしょう。
でも、人はお金だけが目的では、人生を楽しむことができない生き物です。
人には「人生に張り」が必要です。
お金にならないようなことでも、自分が一心に打ち込めるようなことがあるだけで、毎日の暮らしに張りが出て楽しくなります。
そうはいっても、そこまで打ち込める「生きがい」はないというのが本音ですよね。
でも、生きがいは誰もが持っているものです。
ただ、今はまだ見つかっていないだけなのです。
生きがいが見つかると、毎日の仕事の速度や思考が変化します。
生きがいが帰宅してからの趣味であっても、仕事をする姿勢が変化します。
まして生きがいが仕事に関係のあることなら、仕事のパフォーマンスは劇的にアップすることでしょう。
それはただの仕事ではなく、ライフワークに入るかもしれません。
イメージしてみてください。
あなたの得意なことが仕事になり、それが生きがいだったとしたら。
仕事と趣味の垣根がなくなり、仕事か遊びかもわからなくなります。
勉強することも好きなことですから、次々と新しいことを吸収していくことでしょう。
たった1年、2年で5年、10年分くらいの経験と知識を身体に取り込み、まわりの同僚からは完全に抜け出ていることが、容易に想像できますよね。
こんな生活をしているとしたら、あなたはどれくらいのストレスを毎日感じるでしょうか?
通勤電車で「あ~、ダルいなぁ~」と思い浮かべるでしょうか?
そんなことは、これっぽっちも出てこないでしょう。
毎日やることが楽しみで、明日は何をしようかと考えるのがうれしくてたまらない。
そんな感じだとおもいませんか?
そうなんです。
これくらい「生きがい」というものは、あなたの人生に変化をもたらすものなのです。
毎日の暮らしで感じる気分が違うと、
- どんなところへ行っても
- どんな人と会っても
- どんな場面に出会っても
ほとんどのことが、前向きに捉えられます。
その結果、あなたの人生は良い方向にしか流れなくなり、簡単に行動できるようになり、次々とチャンスを掴んでいくことでしょう。
あなたはこんな人生を送り、理想の暮らしを実現したいと思いませんか?
それでは、次に「生きがいが見つからない」その理由をお話していきます。
2: 生きがいが見つからないわけ

どうして生きがいが見つからない人が多いのでしょうか。
それには理由があります。
(1)趣味がない
バブル経済が崩壊してから、景気が下がったことで無趣味の人が増えました。
その理由として多いのが「収入が低いから趣味なんて」という理由です。
お金が掛かるものを趣味として選ぶ傾向が多いのでしょうか。
それとも、本当に自分の好きなことではなく、SNSなどで映えるものを選ぶ傾向が高いからでしょうか。
無趣味の理由、2つ目は「情報過多」です。
ネットの普及、YouTubeなどの動画サイト。
スマホ1台で簡単に欲しい情報が手に入ります。
それも数秒で。
あまりにも簡単に大量の情報が手に入るため、選択肢が増えすぎて、一つの趣味に絞ることが難しくなったのかもしれません。
無趣味の理由、3つ目は「付き合いが忙しい」。
昔ならこの「付き合い」は、リアルな付き合いでした。
飲み会とか会社の付き合いという具合ですね。
でも、今はそれだけではありませんよね?
友人のSNSへの投稿を見て「いいね」も押さないといけません。
仮想空間での「付き合い」が増えていますから、どうしても時間に追われて忙しくなりがちです。
会社の帰り、電車の中でSNSを見てチェックしているだけで、気がつくと30分、40分を使っていたという人も多いはず。
趣味に使える時間なのですが、こういう「付き合い」が多いので忙しく、趣味にまで気がまわらなくなっているのでしょう。
(2)流行に振り回されている
情報過多につながることですが、どうしても流行に振り回され、自分が本当に好きなことについて、考える時間を持つことが減っています。
- ファッションや音楽。
- SNSでの話題。
別に自分は興味ないのに、SNSで友達が流行の場所へ行くと書き込んでいるから、自分もとりあえず行っておく。
友人・知人は大切ですし、影響をもらうことは良いことです。
でも、自分がそんなに乗り気ではないと思うことに時間を使っていると、気がつくと「誰かの借り物」の人生に思える瞬間がやってきます。
(3)本心を見失っている
あなたが本心からやりたいことは何ですか?
生きがいがないと感じるのは、あなたの本心を見失っているからです。
では、なぜあなたは本心を見失ったのでしょうか?
その理由は「他人の目を気にしすぎたから」です。
「自分が本当はどうしたいのか」よりも、「どう思われるか」に意識が行ってしまったから。
これが「生きがいが見つからないわけ」の中で、もっとも多いパターンだと思います。
3: 生きがいが見つからない人とは

それでは、生きがいが見つからない人とは、どんな人でしょうか。
あなたも普段の自分を振り返りながら、そして、あなたが普段付き合っている人のことも思い出しながら、読み進めてみてください。
(1)ため息が多い
気がつくと「はぁ~」とは「ふぅ~」とか、下を向きながらため息ばかりついている人は要注意です。
ため息は「癖」になっていることも多いので、自分では気がつきにくいもの。
ため息をつきながら、下を向いて悩んでいる感情を出していると、前向きな気分にはなりにくいので、生きがいが見つかりにくくなります。
(2)不満が多い
口を開くと不満の連続。
これでは楽しいことは、近づいてきません。
不満をまわりで聞いている人も、この人に楽しい話をもってくることはないでしょう。
どんどんと、楽しいチャンスや良いチャンスが遠ざかっていくパターンです。
(3)投げやり
「すきにして」とか「どうでもいい」。
この言葉を言っている人は、生きがいから遠ざかっています。
自分で「生きがいを見つけること」を放棄していますから。
無責任な印象を与えますし、後ろ向きなイメージしかありませんから、友達にもなりたくないですし、間違っても一緒に仕事をしたいとは思いません。
(4)会話がない
どんな場面でも会話のない人がいます。
相手の話を上手に聞く「聞き上手」というのではなく、ただ「ボー」っとしているだけという人。
思考が停止しているように見えますし、本当に停止しているかもしれません。
まわりから刺激を受けることも少ないですから、自分の生きがいを見つけることも簡単ではないでしょう。
(5)新しいことをやらない
「生きがいを見つけたい」と言っていても、行動が伴わない人もいます。
代表的なのが「いつも同じことをやっている」人ですね。
生きがいを見つけたいはずなのに、過去にやって見つけられなかったことや、今までと同じことばかりやっている人が多いものです。
新しいことを始めるのは、ストレスが伴いますから、脳の働きとしては「やりたくない」のはわかります。
でも、生きがいを見つけたいなら、今まで経験のないことを始める勇気は必要です。
でも、多くの人は「新しいことをやらない」のです。
4: 生きがいを見つける方法

それでは、生きがいを見つける方法を紹介します。
人によって様々ですが、次の方法を試してみてください。
4.1: まずは再認識
「生きがい」とは「自分が楽しい」と思えることです。
言い換えれば「もうやめたら」と言われても「没頭してやりつづける」ようなこと。
ですから、心のブレーキを外して、自分が何時間でも楽しめることを思い出してみてください。
- お金がない
- 時間がない
- 場所がない
こんなことは、すべて取っ払ってくださいね。
そうすると、小さかった頃に夢中でやったことが出てくるかもしれません。
学生時代のバイトの経験が出てくるかもしれません。
どんどんと「楽しかったこと」「長続きしたこと」「怒られたけれど止めなかったこと」を紙に書き出してみてください。
あなたの「生きがい」につながるヒントが見えてきます。
4.2: 実行する
「生きがい」のヒントが見つかれば、実行してみてください。
小さなことからでOKです。
ヒントに関連する本を図書館で読んでみる。
読んでみて楽しいと感じられれば、一歩前進です。
ちょっと違うなと思ったら、別のヒントを試してみましょう。
ヒントに関連した体験会に参加するのも良いですね。
ポイントは「頭で考えていても結果はわからない」ということです。
小さな一歩で構いません。
少しでも実行することで、あなたの心と身体が感じ取り、生きがいかどうかを見極めることができます。
4.3: 誰といるかが大切
どうしても見つからない、という場合。
あなたが普段一緒にいる人を見てください。
あなたはその人たちから影響を受けています。
その人たちと一緒にいて本心から楽しいでしょうか。
目標にする人はいるでしょうか。
もし、本心から楽しくもなく、目標にする人もいないのなら、あなたは自分の人生のために、別の人たちと付き合うことが必要かもしれません。
人は「誰と一緒にいるか」で、思考や経験が変わってきます。
前向きな人、生きがいのある人、チャレンジする人と一緒にいると、自分もそういった思考パターンになりやすいもの。
どうしても「生きがい」が見つからないのなら、付き合う人を変えてみるのは、もっとも効果的な方法です。
5: まとめ
「生きがいを見つける」と言葉で言うのは簡単です。
でも、多くの人は見つけられないまま、同じことを繰り返しています。
確かに、平和に生活が出来ていれば、それでOKなのかもしれません。
しかし、せっかくの人生です。
自分が本心から楽しめる「生きがい」を見つけることは、同じ10年を生きることの意味が違ってきます。
「生きがい」を見つけたいけれど、どうしても見つからないという場合には、キャリアコンサルタントやアドバイザーに相談してみると、ひとり一人に合った方法で聞き出してくれることでしょう。
生きがいを見つけることは、あなたの人生を充実したものに変えてくれます。
ぜひ、あなたの理想の人生を歩むためにも「生きがい」を見つけてほしいと思います。
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