2018年に入り、今年は転職活動を始めようかなと思っている方も多いのではないかと思います。
就活も経験しているし、転職のプロセスは何となくわかっているけど、どこから手を付けたら最も効率的なのか今一つ分からないということはありませんか。
あまり手間をかけたくないし、まずは転職サイトに登録してスカウトで様子をみて条件の良いところがあればそれから考えればいいやと思っているかもしれませんね。
もちろんそれが決して悪いというわけではありませんが、ちょっとリスクを伴います。
言ってみれば、海の中で波に身を任せているようなものだからです。
あなたが望む大地にうまくたどり着けばよいですが、良い結果が得られる可能性はあまり高いとは言えません。
やはり、何となくでは正解のない海に漕ぎ出すことはできません。
ではどうしたらよいか?
- 自分の現状をしっかり確認する
- 自分の目指す方向を決める
まず、この2つから始めましょう。
あなたが転職によって、自分を最大限に活かし、抱えている課題を解決し、より活き活きと充実した仕事ができるようになるためにぜひ取り組んで欲しいことです。
目次
1.自分の現状をしっかり確認する
①転職したいと思った理由を明らかにする
自分の現状を確認するうえでまず行って欲しいのは、あなたがなぜ転職したいと思ったのか、その理由を明らかにしましょう。
- 会社の業績や経営が不振
- 会社のお客様に対する対応方針や体制が納得できない
- やりたいと思っていたことが今の会社ではできない
- 今の仕事が自分には合わない
- あまりにも仕事が多すぎて続けられない
- やりがいや充実感を感じられない
- 今の会社では成長できない
- 人間関係がどうしてもうまくいかない
こうした状況を解消することは、転職をする上での大事な方向性の一つになります。
せっかく苦労して転職しても、課題が解決しないのであれば意味がありません。
意外に課題が解決しない転職というのは多いのです。
ですから、あなたが転職によって何を解消したいのかは必ず明確にしておいてください。
②自分の実力(経験、実績、スキル・資格)を棚卸しする
転職の理由を明らかにすることの次にやるべきことは、あなたの仕事での実力を棚卸しすることです。
今までやってきた仕事をとおして、どんな経験をし、その中でどんな実績や成果を上げ、どんなスキルや資格を身に付けてきたかをなるべく具体的に整理します。
ある業務については合計〇年の経験があり、英語についてはTOEICが何点で、どれくらいの深さの会話ができるなどなるべく客観的に示せるように数値化できるものは極力数値化します。
特に実績については、PDCLサイクルを回せたかを意識して、まとめましょう。
PDCLサイクルとは、Plan-Do-Check-Learningのサイクルのことで、非常に高い業績を上げられた時はこのサイクルが回っているはずです。
自分が最も業績を上げた仕事や達成感のあったプロジェクトなどに取り組んだときに
①どんな目標を設定したか
②その目標を達成するためにどんな行動をとり、工夫ができたか
③結果・成果はどうだったか
④行動したことや経験から何が学べたか
ということを意識して、人に物語のように話せるぐらいにしっかりと整理しておいてください。
自分に対する自信にもなりますし、面接のときにも必ず役に立ちます。
③転職というリスクを負っても今転職した方が良いのかを明らかにする
①②で、転職理由を明らかにし、自分の実力を棚卸ししたら、転職をすることによって転職理由の課題を解決できるかをしっかり考えてみてください。
たとえば、今やりがいが感じられないという課題を抱えていてやりがいの感じられる仕事をするために転職を考えているという場合があると思います。
今の仕事でできるだけの行動をとっているし、経験も積んできているし、仕事を高度に進めるスキルもあるけど、会社がどうしてもお客様に迷惑をかけてしまう体制になっていて、いくら努力しても達成感ややりがいを感じられないという状況であれば転職を考えるべきでしょう。
もし自分から見てもまだ行動も足りないし、スキルも十分ではないということであれば転職しただけで充実感が得られるわけはないので、まず今の会社でできる限りの行動をし、自分のスキルを高め、成果を出せるようになることが先決です。
今ある課題を自分の働きかけではどうしても解決できないときにはじめて、転職に踏み出すべきでしょう。
2.自分の目指す方向を決める
自分の現状を確認し、やはり転職をしたいという場合は、自分の目指す方向を決めましょう。
①自分の「本当にやりたいこと」を明らかにする
転職するにあたって、現状の課題を解決したいということを超えて、「こんな自分になりたい」「こんなことをやりたい」というあなたの願いを明確にして、それを軸にすることがとても大切です。
転職活動という正解のない海を渡っていく際の「羅針盤(判断軸)」になります。
- パソコンが好きなので、ITの分野で手に職を付けたい
- 社員に活き活きと働いてもらうサポートがしたい
- 人から信頼されて、一流の仕事ができる人間になりたい
- データ分析のスキルを活かして、新規開拓や新商品開発に携わりたい
- お客様に本当に喜ばれるような、高度な実務能力を身に付けた
- 多くの人を笑顔にしたい
など、どんな願いでも結構です。
あまり現実的かどうかは考えずに自由に発想して、これはどんな状況であっても自分が追求していきたいなと思えるような自分の心の底からの願いを探してみてください。
自分はどんなときに一番うれしさを感じるかということをヒントに考えてみてください。
②これだけは譲れないという条件を明らかにする
自分の「本当にやりたいこと」が明らかになったら、次にこれだけは譲れないという転職にあたっての希望を明らかにしてください。
最初に考えた転職の裏返しで、
・経営不振になりそうもない会社に就職したい
・コンプライアンスの意識の高い会社に就職したい
・残業時間が今よりも少ない状態にしたい
などが出てくるかもしれません。
他にもオーナー会社ではない、退職金制度がある、チームワークで仕事をする会社など条件はいろいろあると思いますが、ここは転職でしっかり獲得したいという条件を1つか2つ決めてください。
それ以外の条件は多少妥協しても構わないぐらいに考えられるものにしぼってください。
妥協できない条件が多すぎるとその条件をすべて満たす求人企業はないということになりかねませんからね。
この絶対に譲りたくない条件というのは、自分の「本当にやりたいこと」という願いに続く、転職活動の軸になります。
③転職活動の方針を決める
いままで検討してきたことを踏まえて、転職活動の方針は、
①自分の経験やスキルを最大限に活かせる
②譲れない条件を満たせる
③自分の「本当にやりたいこと」が実現できる
という3つを同時に成立させようとすることです。
この3つを軸に転職ができれば、理想的な転職だと言えるでしょう。
ただ自分のやりたいことから考えると、次の転職は今までの経験やスキルはほとんど活きないということもあるかもしれませんが、それは自分のやりたいことを優先したのでしかたありませんが、必ずどこかで活かせると思います。
まとめ
あなたにとって、より良い転職を実現するためにまずやることは、
①自分の経験、実績やスキルの棚卸しをすること
②転職にあたって絶対譲れない条件を明確にすること
③自分の「本当にやりたいこと」を明確にすること
の3つです。
これがあなたの転職活動の軸になり、転職で失敗するリスクを圧倒的に減らすことになります。
②③を自分で発想することが少し難しいようであれば、信頼できる転職エージェントと一緒に検討してみることをお勧めします。
人は人と話していると良い発想が出てきたり、考えがまとまったりするするものです。
ビジネスコーチングのスキルのある転職エージェントであればより適していると言えます。
まず転職サイトに登録するなどなし崩し的に転職活動を始めてしまうのではなく、まずは軸をしっかりするところから始めてください。
転職活動で成功するためのとても重要な一歩になります。
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